東京商工リサーチが8日発表した今年上半期(1~6月)の「主要上場企業の希望・早期退職者募集状況」によると、実施を公表したのは21社で、前年同期の41社から半減、希望退職者募集は一服した。産業別で最も多かったのは、ルネサスエレクトロニクス、JVCケンウッドなど電気機器の4社。
募集人数(もしくは応募人数)の最多は、東京電力の応募1151人。次いで、ルネサスエレクトロニクスグループの応募696人、JVCケンウッドグループの400人、エーザイの応募396人など。募集または応募人数が100人以上だったのは7社で、同22社の3分の1に減った。
同社によると、業績回復を反映して企業数は大幅に減少したが、景気回復時に需要の先細りが予想される事業からの撤退、不採算事業の見直しを断行する企業もあり、まだ流動的な部分を残しているという。特に、ソニーが大規模な早期退職募集に踏み切るとの報道があったことから、下半期にどう影響するか注目されている。