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2014年6月28日

精神障害の申請、最多の1409件  厚労省、13年度の労災認定

 厚生労働省が27日発表した2013年度「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」によると、請求件数は784件(前年度比58件の減)と2年連続で減少し、支給決定件数も306件(同32件の減)と3年ぶりに減少した。

 そのうち死亡労災はそれぞれ283件、133件となっており、死亡の支給決定件数は09年度から依然として増加傾向にある。

 一方、精神障害の労災補償状況では、請求件数は1409件(同152件の増)となり、過去最多を更新した。支給決定件数は436件(同39件の減)で4年ぶりに減少した。

 業種別(大分類)で「その他」以外の業種では、請求件数、支給決定件数ともに「製造業」の各249件、78件が最高。請求件数に限ると「医療、福祉」が219件、「卸・小売」が199件、「運輸・郵便」が147件と続いた。

 支給決定の436件を出来事別に分類すると、「特別な出来事」の71件以外には「仕事内容・仕事量の(大きな)変化を生じさせる出来事があった」と「(ひどい)嫌がらせ、いじめ、または暴行を受けた」が各55件の最多。「一カ月に80時間以上の残業をした」も前年より2件増えて34件の上位にある。

 

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