国会が事実上の会期末を迎えた20日朝、政府・与党は条文の誤記問題があった労働者派遣法改正案の取り扱いについて、いったん「廃案」の措置をとり、秋の臨時国会に修正した法案を「新法」として出し直す手法の検討に入った。会期末特有の与野党の“せめぎ合い”の中で、同日午後にはぎりぎりの判断をするものと見られる。
実質的には「継続審議」の状態になるが、今回は誤記問題の処置があるためスムーズには手続きを進められず、与野党の攻防が20日朝から断続的に展開されている。
19日付のアドバンスニュースでも報じている通り、「いったん廃案」の手法を含め5つのパターンを示していたが、一部野党の抵抗が強く、そのうちの「廃案出し直し」が有力視されてきた。