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2014年5月30日

47%の企業がベアアップ 経産省  大手企業の夏の賞与は9%増 経団連

 経済産業省が30日発表した「企業の賃上げ動向に関するフォローアップ調査」(中間集計)によると、常用労働者の賃金を「引き上げた・引き上げる」と回答した企業は92.2%で、前年の88.6%を上回った。

 引き上げた・引き上げる企業の場合、引き上げ方法(複数回答)を「ベースアップ(ベア)」と答えた企業は46.7%で前年の7.7%を大きく上回った。「賞与・一時金」と答えた企業も41.8%と前年の38.1%を上回り、どちらも実施した企業は20.8%とやはり前年の1.7%を大きく上回った。

 ベアの引き上げ額については「1000円以上」が約80%で、前年の約47%を上回った。また、賞与・一時金は「10万円以上」が約41%で、前年の約33%を上回った。

 対象は東証1部上場の1762社で、5月に14日までに回答のあった927社を集計した。

 一方、経団連が29日発表した春闘の「中小企業回答状況」(従業員500人未満、加重平均)によると、妥結・回答のあった223社の平均回答額は4438円(前年比1.8%増)となった。製造業が163社で、4791円(同1.9%増)、非製造業が60社で、3464円(同1.5%増)だった。引き上げ額、引き上げ率とも前年を上回った。

 また、「夏季賞与・一時金大手企業妥結状況」(従業員500人以上、加重平均)によると、平均は88万9046円となり、前年比8.8%増。このうち、製造業は93万5288円(同11.5%増)、非製造業は74万2408円(同0.6%減)だった。調査対象240社のうち、集計は妥結した74社。

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