厚生労働省が30日発表した4月の有効求人倍率(季節調整値)は1.08倍となり、前月比0.01ポイントの上昇となった。17カ月連続の上昇。前回の戦後最長景気のピーク時に近い06年7月と同水準で、4月の消費税率アップの影響は見られない。
新規求人倍率は1.64倍で同0.02ポイント低下したが、求人数(原数値)は同10.0%増え、自動車など製造業の同23.2%増、職業紹介や労働者派遣業を含む「サービス業(他に分類されないもの)」の同15.2%増、宿泊・飲食サービス業の同11.6%増などの人手不足がさらに強まっている。
4月の完全失業率は3.6%で横ばい 3カ月連続
総務省が30日発表した4月の就業者数は6338万人となり、前年同月比で26万人増。16カ連続で増加している。完全失業者は254万人で同37万人の減少となり、47カ月連続で減少している。
この結果、完全失業率(季節調整値)は3.6%となり、2月、3月と同水準が続いている。男女別では男性が3.8%で同0.1ポイント上昇、女性が3.4%で同じだった。
形態別雇用者数では役員を除く雇用者5198万人のうち、正社員は3288万人で前年同月より40万人減少。一方、非正規社員は1909万人で57万人増え、比率は36.7%となった。