アデコグループの子会社でIT・エンジニアリングの人材紹介に特化した「Spring Professional Japan」(スプリング・プロフェッショナル・ジャパン、東京都港区、ラニス・ヤーザブ社長)は12日、国内で同分野の人材紹介事業を開始した、と発表した。同社にはすでに約3000人の技術者が登録しているが、これを夏までに5000人程度に増やす計画だ。
IT・エンジニアリングは専門性が高く、企業の人手不足が深刻化している分野で、同社はミドルからハイクラスの技術者紹介に特化した事業を行う。同社のアジア戦略の一環で、シンガポールに初の拠点を設けたのに続き、タイ、韓国、中国などに相次ぎ進出し、今回の日本で8カ国・9都市に上る拠点を確保した。
記者会見したヤーザブ社長=写真右=は日本市場の特徴として、(1)技術分野で高度な専門知識とスキルを持つ人材需要が高まっている、(2)しかし、IT・エンジニアリング分野を専門とするリーダー的な紹介会社がない、(3)まだ数の少ない女性エンジニアの活躍を促進して、労働力人口減少に対する適切なソリューションが可能になる――などを挙げ、「プロの候補者にプロのコンサルタントが対応するため、質の高いサービスを提供できる」と自信を見せた。