厚生労働省が28日発表した2012年度「職業紹介事業報告」(1万7771事業所)によると、民営の新規求職申し込み件数は約685万件(前年比54.7%増)、常用求人数は約342万件(同17.3%増)、就職件数は約49万件(同12.3%増)となり、転職市場が大幅に回復していることが明らかになった。手数料収入も約2341億円(同6.6%増)となった。
就職件数を職種別にみると、「専門的・技術的職業」が約15万件(同5.2%増)、「事務的職業」が約6.3万件(同6.7%増)、「管理的職業」が約1.2万人(同8.4%増)、「販売」が約4.1万件(同9.6%増)など。
求人数、就職件数、手数料収入ともリーマン・ショックのあおりで08、09年度はマイナスだったが、10年度からプラスに転じ、これで3年連続のプラス。12年度は景気回復の兆しが鮮明になったことから、それまで様子見だった転職希望者が急増したようだ。
日々紹介を中心にした臨時日雇い就職延べ数(雇用期間4カ月未満)は約1622万人日(同9.9%増)となり、リーマン・ショック以降減少が続いたが、12年度に増勢に転じた。