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2014年3月 5日

日本は「パティシエ」、アジア全体では「医者」  「将来就きたい仕事」アンケート、アデコ調査

 日本の子供は「パティシエ」、アジア全体では「医者」がトップ――。アデコが日本をはじめアジア9カ国で実施した「将来就きたい仕事」アンケートで、子供たちが魅力を感じている仕事などが分かった。対象は7歳から15歳の男女、日本は800人、アジア各国は150~200人から聞いた。調査期間は2013年12月~14年1月、インターネットで回答を得た。アンケートは、男女別や小学生と中学生の違いなど、さまざまな角度から集計されている。

 それによると、日本の子供の就きたい仕事1位は「パティシエ」で12.6%。理由は「きれいで、おいしいお菓子を世界中の人に食べてもらいたい」など。男女別では男子は8位だったものの、女子は22.0%で断トツだった。総合の2位は「医者」、3位は「サッカー選手」、4位が「野球選手」と続いた。

 また、アジア9カ国の総合でみると、1位は「医者」。香港と韓国、タイ、ベトナムでトップだったほか、日本や中国で2位になるなど、全体的に上位を占めた。一方、マレーシアは1位が「俳優・女優」となり、他の8カ国のトップ5に入っていない職業が1位となる地域特性もうかがえた。

 このほか、日本でも地域性が垣間見える結果も出た。東京、大阪、愛知の3大都市を見てみると、1位は東京が「医者」、大阪と名古屋が「パティシエ」だった。また、他の2都市に比べて大阪は「作家」や「漫画家」などのクリエイティブ職や、「歌手」、「俳優・女優」といったエンターテインメント系の仕事に就きたいとする傾向がみられた。

 「職業ごとの予想月収ランキング」では、1位は「100万円」で、「野球選手」「サッカー選手」「宇宙飛行士」「歌手」が並んだ。一方、就きたい仕事1位の「パティシエ」は「20万円」となり、子供は必ずしも収入が高いと思っている職業に憧れているわけではないことも分かった。

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