厚生労働省が28日発表した1月の有効求人倍率(季節調整値)は1.04倍となり、前月比0.01ポイントの上昇となった。有効求人倍率は昨年11月に1.0倍となり、約6年ぶりの1倍台に達したが、その後も上昇が続いており、4カ月連続の上昇となった。新規求人倍率も1.63倍で同0.02ポイント上昇した。
自動車など輸出企業の業績回復に加え、4月からの消費増税前の駆け込み需要が本格化して、製造業を中心に求人が大きく増えたため。
1月の完全失業率は3.7% 非正規比率37.6%
総務省が28日発表した1月の就業者数は6262万人となり、前年同月比で34万人増。13カ連続で増加している。完全失業者は238万人で同35万人の減少となり、44カ月連続で減少している。
この結果、完全失業率(季節調整値)は3.7%で、前月と同じ。男女別でも男性が3.9%、女性が3.5%で前月と同じだった。
なお、形態別雇用者数では役員を除く雇用者5198万人のうち、正社員は3242万人で前年同月より94万人減少し、非正規社員は1956万人で133万人増え、比率も37.6%になった。