パソナグループは3月から、中小企業の事業継承を総合支援する「パソナサクシード」を開始する。後継経営者の人材紹介、後継者への経営コンサルティング、前経営者からの株式譲渡といった資産継承などを一括サポートするもの。
同グループで登録している40~50代の候補者を「サクシードアントレプレナー」と位置づけ、後継者を探している中小企業とのマッチングを図る。紹介後も専任コンサルタントの定期訪問などを通じてフォローする。
中小企業庁などによると、小規模企業の過半数が後継者不足で廃業しており、雇用機会を減少させている。平均引退年齢は67.7歳で、団塊の世代の後発組が今年で65歳に達することなどから、適切な後継者による円滑な事業継承が大きな課題になっている。パソナは3年後に100人の継承を目指している。