帝国データバンクが17日発表した「2014年度の賃金動向に関する企業の意識調査」によると、14年の賃金改善を「ある」と見込んでいる企業の比率は46.4%(前年度比7.1ポイント増)と06年度調査開始以来の過去最高となり、「ない」とした企業の29.0%(同3.3ポイント減)を大きく上回った。「ある」と回答した企業で、具体的にはベースアップが34.0%、賞与(一時金)が27.8%となり、どちらも増えている。
改善する企業の理由(複数回答)では、「労働力の定着・確保」が57.2%、「自社の業績拡大」が50.2%で多く、ほかに「消費税率の引き上げ」が23.8%、「物価動向」が22.5%、「同業他社の賃金動向」が18.7%と前回を大きく上回った。
調査は1月21~31日、全国の2万2834社を対象に実施。1万700社から回答を得た(回答率46.9%)。