日本人材紹介事業協会(人材協、佐々木和行会長)は30日、東京・竹芝で東日本地区ブロック会と新年賀詞交歓会を開いた。アベノミクスによる景気回復で転職市場も活況を呈しており、会場は明るいムードに包まれた。
ブロック会では人材協の2013年度の事業報告があり、事務局から人材サービス産業協議会におけるキャリアチェンジプロジェクトへの参画状況の説明などが行われた。続いて、厚生労働省の松原哲也・需給調整事業課企画官が「人材ビジネスをめぐる現況」と題して講演。労働市場の需給がひっ迫している状況を受け、政策面でも雇用調整助成金から労働移動支援助成金制度に予算シフトしたことなどを解説し、「これからは民間事業とハローワークの官民挙げた連携が必要」と強調した。
賀詞交歓会には約100人が参加。佐々木会長が「今年は転職者のキャリアチェンジを支援するコンサルティング能力の向上を目指そう」と呼び掛けた。人材協会員は1月時点で237社と横ばいが続いており、今年は会員増に向けて活動を活発化させたい意向だ。