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2014年1月28日

約7割が「当面は派遣で働きたい」  派遣協の派遣社員アンケート速報

 日本人材派遣協会はこのほど、「派遣社員WEBアンケート調査」の速報結果を発表した。それによると、今後の働き方の希望(2843人)について68.0%が「当面は派遣」と答えたが、「数年後も派遣」と答えた人は15.2%に減少。一方、「当面は正社員」と答えた人は19.9%だったが、「数年後は正社員」と答えた人が48.7%に上り、派遣スタッフの正社員志向が潜在的に高いことがわかった。

 正社員の打診を受けた場合の希望としては「賃金が上がれば」(59.2%)、「賃金が下がらなければ」(46.6%)、「仕事内容が変わらなければ」(37.6%)などを条件に挙げた人が多く、いわゆる「限定正社員」を希望する人が多かった(1506人、複数回答)。

 派遣就労の満足度(2843人)については「満足」「やや満足」を合わせると46.5%と半数近くになり、「不満」「やや不満」の23.7%を大きく上回った。また、派遣会社への登録を「1社」に限定している人は30.6%程度で、「2社」~「5社以上」を合わせると69.4%と複数登録が常識化している。

 現在、派遣制度の見直しに対する意見を聞いたところ、「派遣は条件に合う働き方ができる」「派遣に対する理解が進むよう働きかけてほしい」といった意見の半面、「派遣を選んでいる人に沿う制度に」「制度変更のたびに働きづらくなる」「雇用の安定を」といった注文もあった。

 同調査は昨年10~今年1月、派遣スタッフの現職、OBを対象に実施、3256人から回答を得た。回答した現役派遣スタッフ2843人のうち、9割が女性で、6割が未婚。平均年齢37.7歳で、4割以上が30代。同調査は今回で8回目。3月中旬に最終結果を発表する予定。

 

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