連合は、古賀伸明会長=写真・手前=が各地に出向き、非正規組合員の声を直接聞く「対話集会」を開催する。23日の定例会見で発表した。非正規労働者の均等・均衡待遇の実現を掲げる「2014春闘」の一環で、連合として初の試み。25日の千葉を皮切りにスタートする。
労働者の約4割を占める非正規労働者の抱える課題について、①当事者の声を連合の運動に生かす、②連合の取り組みを当事者に直接伝える、③報道を通じて広く社会に知ってもらう――の3点を狙いに実施。対話の模様を報道機関に全公開し、4月まで展開する。
正式な呼称は、「古賀会長と非正規・パート組合員・組合リーダーとの交流・対話集会」で、現在までに千葉(25日)の「非正規労働者集会」、長野(29日)の「古賀会長とパート・派遣・有期雇用労働者との対話集会(カフェトーク)」、北海道(2月14日)の「思いを伝える 2・14 甘くはないがみんなで一歩!」――の3会場の開催が既に決まっている。運営は各道県の連合。
古賀会長は「内部も外部も含めた総対話を積極的に展開していく。非正規の人やさまざまな構成組織との対話、あるいは若手のリーダーとの対話を具体的に開始して、行動しながら国民世論を喚起していきたい」と強調した。
また、24日召集の通常国会における連合の関係法案について8法案の重点項目を掲げ、それぞれに対する姿勢を明示。29日に労働政策審議会が建議(答申)すると見込まれる労働者派遣法に関して「派遣労働者の雇用の安定と処遇の改善が確保される法案となるよう、国会審議にあたり大衆運動の展開を含めた世論喚起に取り組む」としている。