製造派遣・請負事業の業界団体である日本生産技能労務協会(技能協)は15日、東京都内で定時総会と会員交流会を開いた=写真左。役員(理事)改選では10人の再任と、安達信也氏(ジャパンクリエイトグループ取締役)、土肥貞之氏(エフエージェイ社長)の2人の新任を合わせ12人を選任。選任された理事による互選の結果、会長には清水竜一氏(日総工産社長)の続投を決めたほか、若松義治氏(ウイルテック社長)を理事長に選んだ。副理事長(業務執行理事)には、青木秀登氏(ランスタッド執行役員)と寺坂勝己氏(シグマテック取締役)の2人が就いた。
技能協は今後2年間、「清水・若松体制」で運営。新段階に差し掛かった労働者派遣法の改正問題をはじめ、労働法制全般について、厚生労働省や主要政党、他の人材関係団体との連携による発信強化に努める。
総会後に開いた「2013年5月度会員交流会」では、清水会長が「2020年の労働市場がどう変わり、我々がどう対応していくか、本日の交流会でヒントをつかんでいただきたい」と呼び掛けた。
この後、技能協も加盟している人材サービス産業協議会(JHR)の中村恒一理事長=写真右=が、12年度の活動報告をし、13年度はかねてより進めている「キャリア形成」など3つのプロジェクトの成果創出などの活動計画を説明した。
続いて「将来ビジョンの実現に向けての今後の取り組みについて」と題し、平山善一氏(平山社長)をコーディネーターに清水会長、若松理事長、青木氏、寺坂氏、平尾隆志氏(フジアルテ社長)らの理事5人によるパネルディスカッションが行われた=写真下。
この中で、政策広報委員会の委員長を務める青木氏は、派遣法改正問題など関係する労働法制の動きに関する最新情報の即日発信などを今後も続け、会員と共有していくことを強調。加えて、技能協を挙げて、政府・主要政党などへ現場の状況や提言を届けていく方針を示した。