ホワイトカラーの職業紹介団体、日本人材紹介事業協会(佐々木和行会長)は30日、東京・竹芝で東日本地区ブロック会と新年賀詞交歓会を開いた。
佐々木会長は「今年は協会組織の拡大、活性化が最大のテーマ。転職市場は底を打ち、上昇トレンドにあるので、これを確実に伸ばしていきたい。協会内の各専門委員会では精力的な活動を展開しており、会員各社の積極参加をお願いしたい」とあいさつした。
来賓に招かれた厚生労働省職業安定局の富田望・需給調整事業課長は「厚労省はこれまで、民間人材ビジネスの実態と役割を積極的に現場に足を運んで収集しきれていなかった面もあったが、最近、人材ビジネスの現場を視察したり、各方面との意見交換をさせてもらう中で、“ここまで進んでいるのか”と驚き、収穫だった。重要な業界になると思うので、官民で知恵を出し合い、健全な紹介市場の発展に力を合わせていきたい」と述べた。
この日は賀詞交歓会に先立ち、牧野利香・同課派遣・請負労働企画官が「民営職業紹介事業の現状等」と題して講演した=写真。2012年から過去10年ほどにさかのぼって、転職市場の業種や年代などの変遷を解説。合わせて、安倍政権の「日本経済再生に向けた緊急経済対策」と、現在進行中の「今後の労働者派遣制度の在り方に関する研究会」の議論の進展状況を紹介した。そのうえで、「派遣法再改正の先行きが見えたら、紹介事業にもさらに目配りしていきたい」との見通しを述べた。
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