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2022年10月31日

在留外国人、過去最多の296万人 半年間で約20万人増

コロナ禍に伴う減少から一転、共生社会の整備加速へ

sc221031.png 日本に在留資格を持つ外国人は、今年6月末時点で296万1969人に達し、過去最多となった。出入国在留管理庁によると、去年12月末から7.3%、20万1334人増えたことになる=グラフ。コロナ禍の影響で続いてきた減少傾向に歯止めがかかり、再び300万人突破の流れが現実味を帯びてきた。一転して最多となった要因は、新型コロナで本国に戻れず、在留資格を延長した人たちに加え、1日あたりの入国者数の上限引き上げで留学生が予定より多く入国したことなどが挙げられる。こうした動きを踏まえ、政府は「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」を掲げ、ソフトとハードの両面から共生社会の実現に本腰を入れる構えだ。(報道局)

 在留資格別にみると、原則10年以上継続して生活している「永住者」が84万5693人(構成比28.6%、昨年末比1.7%増)で最も多かった。次いで「技能実習」が32万7689人(同11.1%、同18.7%増)、「技術・人文知識・国際業務(技人国)」が30万45人(同10.1%、同9.2%増)、在日と呼ばれる「特別永住者」が29万2702人(同9.9%、同1.3%減)、「留学」が26万767人(同8.8%、同25.5%増)、「家族滞在」が20万9256人(同7.1%、同8.9%増)、典型的な例として日系人と称される「定住者」は20万2385人(同6.8%、同1.7%増)の順だった。コロナ禍の影響で減少が著しかった「技能実習」「技人国」「留学」が大きく盛り返してきた格好だ。

 国籍別で最も多かったのは中国の74万4551人(昨年末比3.9%増)で、構成比は全体の25.1%を占めた。次いで、ベトナムの47万6346人(同10.0%増)で構成比16.1%。昨年、ベトナムに抜かれた韓国は41万2340人(同0.6%増)で13.9%。フィリピンは29万1066人(同5.2%増)の9.8%、ブラジルが20万7081人(同1.1%増)の7.0%、ネパールが12万5798人(同29.5%増)の4.2%で、この上位6カ国で全体の76.1%を占有している。

 都道府県別にみると、東京都の56万6525人(同6.7%増)をトップに、愛知県、大阪府、神奈川県、埼玉県、千葉県など大都市圏が続いた。この上位6都府県で全体の58.4%を占める。

不法残留者数は過去最低

 出入国在留管理庁はこのほか、日本国内の不法残留者数もまとめた。今年7月1日時点の...


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