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2021年10月11日

「新時代共創(きょうそう)内閣」、岸田新内閣の布陣固まる

後藤厚労相は初入閣、労働担当は古賀副大臣と大隈政務官

 岸田文雄首相の新内閣が発足した。新型コロナウイルス対策を最優先課題と位置付け、「新しい資本主義の実現」を目指してポストコロナの経済を切り拓く構えだ。半数以上の13人が初入閣で、岸田首相は「新時代共創内閣」と銘打った。巨大省庁の代表格で重要ポストの厚生労働相には政策通の後藤茂之氏、政務三役の労働担当は副大臣の古賀篤氏と政務官の大隈和英氏が務める。厚生労働省を中心に、新内閣の全体像と今後の政治日程を整理した。(報道局)

初入閣13人、女性3人、平均年齢61.8歳

sc211011_2.png 閣僚ポストは20。経験者を軸に手堅い布陣だった昨秋の菅前内閣とは異なり、主要派閥のバランスに配慮しつつも「老壮青」と「刷新」のイメージを前面に出した。女性閣僚は、総裁選を戦った野田聖子少子化・地方創生担当相、牧島かれんデジタル・行革担当相、堀内詔子ワクチン・五輪担当相の3人。70代2人、60代11人、50代5人、40代は2人で、閣僚の平均年齢は61.8歳。

 閣僚を補佐する副大臣は計26人、政務官は計28人。

温厚で政策通の後藤厚労相

 厚生労働省の政務三役は、初入閣の後藤厚労相をトップに古賀篤、山本博司(再任)両副大臣、大隈和英(再任)、島村大両政務官が補佐する。このうち、労働分野は古賀副大臣と大隈政務官が担当。島村政務官は内閣府政務官を兼務する。

 大蔵省(現財務省)出身の後藤厚労相は、自民党税制調査会の重鎮メンバーの一人。年金分野に造詣が深い。最近では、党の新型コロナウイルス感染症対策本部の座長を務めた。厚労省で行われた5日の就任会見では、温厚な人柄と持ち前の安定感がにじみ出る場面が随所に見られた。新型コロナ対応で後藤厚労相は「感染拡大のスピードに病床確保が追い付かない事態がみられ、大きな問題だったと認識している。早期に適切な診療が受けられる体制整備を進める」と強調。日本の健康危機管理の抜本強化に取り組む考えを示した。

 政策通として知られる後藤厚労相は...


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