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2016年11月28日

2016年度上半期の転職紹介実績、人材協調査

過去最高の2万6986人、伸び率も3期ぶりの2ケタ台

 日本人材紹介事業協会が発表した2016年度上半期(16年4月~16年9月)の会員大手3社の転職紹介実績(速報値)によると、転職紹介人数は調査開始(06年度)以来、過去最高の2万6986人(前年同期比14.3%増)となった。伸び率の増加は15年度の上半期と下半期で8%台にとどまっていたが、3期ぶりに2ケタ台に上昇し、活況が続いている。(報道局)

 調査に協力しているのは、同協会会員企業のインテリジェンス、ジェイ エイ シー リクルートメント、リクルートキャリアの3社。07年度から現在までの上半期・下半期の経過をまとめたグラフ=アドバンスニュース作成=をみると、リーマン・ショックの影響で大幅に落ち込んだ09年度下半期(1万842人)を底に急速に伸びている流れが分かる。15年度の伸び率に一服感が見られたものの、今年度に入って再び勢いを増してきている。

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業界別はコンシューマー大幅増、メディカルは4期ぶりにプラス

 業界別(首都圏)では、対象の5業界すべてで前年同期比がプラスとなった。その中でも、「コンシューマー(流通、小売り、サービスなど)」が6754人(同19.9%増)となり、これまでにも増して顕著な伸びを示した。このほか、「IT・通信」が4145人(同9.8%増)、「電機・機械・化学等製造」が3994人(同16.3%増)、「金融」が1706人(同7.8%増)と堅調に推移。14年下半期から前年同期比でマイナスが続いていた「メディカル」も、今回は1759人(同9.8%増)と4期ぶりに増加に転じた。

全地域で前年同期比2ケタ増の活況

 地域別では、北から順に「北海道・東北エリア」が259人(同16.1%増)、「首都圏」が1万8363人(同14.6%増)、「関西圏」は5045人(同13.7%増)、「中部圏」が2395人(同13.0%増)、「中国・四国エリア」が419人(同20.7%増)、「九州エリア」が505人(同11.2%増)と、6地域すべてで前年同期を大きく上回った。

 転職紹介人数が圧倒的に多い「首都圏」、「関西圏」、「中部圏」の三大都市圏のみならず、全国的に動きが活発になっている。

全年齢層で増加、25歳以下と41歳以上の伸び率が大幅増

 求職者の転職時の年齢は、「25歳以下」、「26~30歳」、「31~35歳」、「36~40歳」、「41歳以上」の全年齢層で増加した。人数で最も多かったのは「26~30歳」の9656人(同9.6%増)で、次いで「31~35歳」の6304人(同11.2%増)、「25歳以下」の4824人(同27.8%増)の順。これまでの傾向では、続いて「36~40歳」の人数が多かったが、今回は「41歳以上」の3108人(同27.4%増)が上回り、「36~40歳」は3094人(同6.1%増)と逆転した。

 伸び率でみると、「25歳以下」と「41歳以上」が約3割近く上昇しており、15年度から同様の傾向が見られる。
 

 
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