秋の臨時国会が9月26日に召集された。27年ぶりに自民が衆参の単独過半数で臨む国会。2003年から14年にわたって連立(途中に約3年野党)を組んでいる公明と合わせると、衆参ともに与党で圧倒的な議席を占める。7月の参院選では、野党共闘として選挙区で競り勝った「無所属議員」も複数いる一方、参院選後に野党の立場だった議員が自民に入党したケースもある。あらためて、国会の衆参政党別の最新与野党の議席数と、野党共闘とは一線を画して国会改革関連法案の複数提出を目指す日本維新の会の存在に加え、また、今国会における衆参の各常任・特別委員会の委員長の顔ぶれを整理する。(報道局)
衆院は与党の自公で326議席、参院は146議席
衆院の定数は475議席。現在、欠員2で、10月に東京10区と福岡6区で補選が行われる。473議席のうち、与党は自民291、公明35の計326。野党のうち、民進96、共産21、生活2、社民2の計121。維新は15で与野党の枠組みで繰り広げられる国会の“無駄な慣習などの打破”を目指し、マスコミの評論・評価も押し返すスタンスで一定の国民の支持を有する。
無所属議員は11。それぞれの事情や背景があって無所属議員の立場をとっている。保守系が大半で、このうち法案採決では自民系という議員が過半数を上回っている。
参院の定数は242議席。このうち、与党は自民122、公明25の計147。野党のうち、民進50、共産14、希望の会(生活・社民)5、沖縄の風2の計71。保守系でも自民と距離を置く無所属クラブ4、自民に近い日本のこころ3、事情とスタンスもそれぞれで会派に所属しない議員5。独自の動きで世論に発信する日本維新の会は12と与党でない政党として3番目の勢力だ。
法案審議の舞台として注目される各常任・特別委員長の顔ぶれ
ここで、各種法案審議の舞台となる常任・特別委員会の委員長の顔ぶれをみていく。委員長の差配や個性でその委員会が円滑に進んだり、迷走したりするケースがあるので…
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