スペシャルコンテンツ記事一覧へ

2016年5月16日

2015年度下半期の転職紹介実績、人材協調査

8.5%増の2万4013人、活況続くも伸び率に一服感

 日本人材紹介事業協会が発表した2015年度下半期(15年10月~16年3月)の会員大手3社の転職紹介実績(速報値)によると、転職紹介人数は2万4013人(前年同期比8.5%増)となった。リーマン・ショックの影響で落ち込んだ09年度下半期(1万842人)の約2倍で、活況が続いている。ただ、伸び率は一服感がみられる。(報道局)

 調査に協力しているのは、同協会会員企業のインテリジェンス、ジェイ エイ シー リクルートメント、リクルートキャリアの3社。06年度から現在までの10年間の経過をまとめたグラフ=アドバンスニュース作成=をみると、08年度下半期を境にした急激な落ち込みと、10年度上半期から現在までの回復の“道のり”が分かる。伸び率は、前年同期比8.1%増だった15年度上半期と同じく、下半期も8%台にとどまった。続いていた2ケタ台の伸び率からは低下したものの、堅調に推移しているのは確かだ。

is160516.png

コンシューマーは2ケタ増、メディカルのみ減少

 業界別(首都圏)では、「コンシューマー(流通、小売り、サービスなど)」が5692人(同12.8%増)で2ケタ増となった。このほか、「IT・通信」が3807人(同8.2%増)、「電機・機械・化学等製造」が3655人(同3.1%増)、「金融」が1514人(同5.9%増)と伸びたものの、「メディカル」のみ1469人(同4.3%減)と減少した。

「中国・四国エリア」を除き増加

 地域別では、「北海道・東北エリア」が259人(同37.0%増)、「首都圏」が1万6146人(同7.1%増)、「関西圏」は4530人(同7.2%増)、「中部圏」が2262人(同16.9%増)、「九州エリア」が521人(同33.2%増)と増加。「中国・四国エリア」のみ295人(同2.3%減)と減った。

 転職紹介人数が圧倒的に多い「首都圏」、「関西圏」、「中部圏」の三大都市圏はすべて増加している。

全年齢層で増加、25歳以下と41歳以上が2ケタ増

 求職者の転職時の年齢は、「25歳以下」、「26~30歳」、「31~35歳」、「36~40歳」、「41歳以上」の全年齢層で増加した。最も多かったのは「26~30歳」の8682人(同4.2%増)で、次いで「31~35歳」の5674人(同3.3%増)、「25歳以下」の4147人(同25.8%増)、「36~40歳」の2843人(同2.7%増)、「41歳以上」の2667人(同18.9%増)の順だった。

 伸び率でみると、「25歳以下」と「41歳以上」が2ケタ増となり、上半期も同様の傾向が見られた。

 

【関連記事】
2015年度上半期の転職紹介実績、人材協調査
転職市場の活況続く、紹介人数は09年度下半期の2倍以上(2015年11月9日)

PAGETOP