規制のかけ方を抜本的に見直す労働者派遣法改正案が、臨時国会で揺れている。政府・与党は法案に「真っ向反対」を貫く民主や共産などと一進一退の攻防を展開しているが、国会中盤の要所で与党の自民、公明の足並みが乱れ、「賛成」または「基本的に賛成の意向」の各政党や関係者に戸惑いや困惑の声が広がっているからだ。安倍内閣は後半国会で劣勢を巻き返すことができるのか。国会全体の流れと、それに連動する派遣法改正案の行方について中間整理する。(報道局)
劣勢与党の国会運営が派遣法案を直撃
与野党で質問者の順番や持ち時間、事前の質問通告まで整っていた10月31日の衆院厚生労働委員会が流会した。28日の衆院本会議で与野党8会派による代表質問を経ており、ここからが実質審議の場になるはずだった。そして、延長なしの会期内成立を念頭に置いた場合、その重要性は与野党ともに感じて…
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