エリートの「積極的な休み方」を紹介
著者・河原 千賀
PHP研究所、定価990円(税込)
著者は在米のジャーナリスト。山々に囲まれた国立森林公園内のコミュニティに住み、ここを訪れるビジネスエリートたちへの取材を通して「休み方」と「イキガイ」の関係を考察する。
自由な働き方と手厚いサポートで知られたグーグル社も、2023年から2024年にかけて大規模なレイオフを実施するなど不安定な雇用は米国企業の日常であり、ゆえに何が起きても大丈夫な自分を創るため、「積極的な休暇の過ごし方」が注目されているとレポートする。象徴的なスタイルの例としてソロキャンプを挙げ、喧騒から逃れ、デジタルデバイスから距離を起き、マインドフルネスを実践する人々を紹介。仕事に振り回されず、自分の価値観を確認するため、また、リラックスした状態でひらめきを誘発させるため、最低でも週に120分は自然の中に身を置こうとアドバイスを綴る。
本文では39の「働き方と生き方を変えるヒント」、さらに巻末には52の「月曜からパワーがみなぎる習慣」をまとめ、疲労回復やストレス解消ではない、積極的な休み方を提案している。
(久島豊樹/HRM Magazine より)