外国人メンバーとの接し方が分かる!
著者・千葉 祐大/まんが・Yuko
三笠書房、定価1760円(税込)
海外現地法人で自ら苦戦した体験から独自の異文化マネジメントを確立し、現在は外国人材活用コンサルティングを展開する著者が日本人読者に向けてノウハウを語る。
「違いを認める(必ずしも相手が異質なわけではない)」「ギャップは言葉と文化にある(人を上下・優劣で見ない)」といった大局的な視点を示したうえで、「考え方」「伝え方」「接し方」の3編に分けて壁の乗り越え方を整理し、4コマまんがを添えてユーモラスに具体的なポイントを記述している。「(できないのに)できます」「(分からないのに)分かりました」と外国人が口にする現象には理由があり、その背景まで理解していれば日本人の側も柔軟に対応できるようになると諭す。とりわけ、アジア系を中心に、12の国・地域別に人材の特徴を紹介する章は"あるある話"として共感できるだろう。
「例のあれ察して」ではなく、5W1Hを略さず、アクションを明示し、易しい単語を用いて繰り返し伝えるといった日本人側の反省点を盛り込んだ68話に及ぶトピックが楽しい。
(久島豊樹/HRM Magazine より)