ハイパフォーマーに共通する仕事術
著者・佐藤 美和
かんき出版、定価1650円(税込)
複数の大手外資系企業でキャリアを重ね、独立後は人事・人材開発分野のコンサルティングで活躍する著者が"ハイ・パフォーマーの仕事術"を綴る。
3000社以上のビジネスに関与し、1万人以上の人材を分析してきた経験から、圧倒的な成果を出し続けるハイ・パフォーマーには共通する思考と行動のパターンがあると指摘。仕事の質や効率の向上・問題解決・コミュニケーション・リーダー術・マインドセット等のポイントを50の要素に切り分けて詳述している。メモを取る効能、資料をA4サイズ1枚にまとめる意味とコツ、抽象的な上位方針を5W1Hに落とし込んでメンバーに伝える要領といった動き方のほか、自分自身を励まし堂々と振る舞う、偶発性を大事にする、年収相当額の貯金を確保し「お守り」にするといったキャリア形成の要点にも触れている。
一流の人の動きは必ずしも恵まれた育成環境や天性によるものではないと語られている通り、ここに紹介されているTIPSは「今日からこれはやれそう」と思えるものが大半だ。一つひとつ試してみたい。
(久島豊樹/HRM Magazine より)