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2020年8月22日

季節のはな・とり‐34‐ キクイタダキ

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 全長10センチ、日本で最小の鳥。前頭から頭頂に帯状の黄班があり、これが名前(菊戴)の由来となっている。スズメ目ウグイス科に属するが、ウグイス科のほかの鳥のような眉班はない。目の周りが白く、ずんぐりとした愛くるしい鳥である。撮影は山梨県の富士山5合目、「天狗が下りて遊ぶ」と言う伝説のある奥庭。ルリビタキ、メボソムシクイ、ウソ、ホシガラスなど多くの野鳥が水浴びに集まってくる。カメラマンの狙いはキクイタダキとホシガラス。これらの鳥が現れると、どよめきと一斉のシャッター音。期待の大きさをうかがわせる。(2012年8月21日の「花鳥風月」を再掲)

『季節のはな・とり』では、2011年1月のスタートから9年の間に登場してきた「花」と「鳥」を振り返ります。

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