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2017年10月 3日

【書評&時事コラム】酒の「適正量」は守るべきか

 先日、高齢者の男性の半数が酒を飲み過ぎている、という厚生労働省の実態調査が新聞に出ていた。65歳以上の男女で、月1日以上飲酒する人5万人弱のうち、男性の56%、女性の25%が「適正量」を超えて飲んでいるという。生活習慣病の誘因になるというが、それはそうでしょうな。

c171003.JPG この「適正量」というのは、1日平均のアルコール量が20㌘程度。これを具体的な種類に換算すると、ビールでは500㍉㍑缶1本、日本酒なら1合(180㍉㍑)、ウイスキーはダブル(60㍉㍑)、ワインは1杯(120㍉㍑)という目安だそうだ。

 目安はあくまで目安。「その程度で足りるワケがない」「酒に強い人、弱い人があるから、一律に適正量を当てはめるのは無意味」「人生の後半戦ぐらい、好きなように飲ませてくれ」「女房に先に逝かれ、寂しくて仕方がない」などなど、異論反論は幾らでもありそうだ。いちいち、ごもっとも。

 私も、高齢男性の1人として、「酒はほどほどに」を心掛けてはいるものの、友人などと飲んで話が弾んだりすると「適正量」を大きく超えてしまう。つい最近も、電車でウトウトしてしまい、気がついたら駅を五つ六つ乗り過ごしていた。少しばかり反省したが、だからと言って「次は適正量を守ろう」とも思わない。昔の人は言いました。「わかっちゃいるけどやめられない」。 (俊)

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