クロツグミは夏鳥を代表する歌い手。全長23センチ。山地や丘陵地の森林に生息し、地上で跳ね歩きながらミミズや昆虫類を採食する。
オス=写真=は頭から背、尾、翼が黒色で、上面あるいは背後から見ると黒色の鳥である。反面、腹は白く小さな黒色の斑点があり、嘴、足、アイリングが黄色く、コントラストが強い。
オスは繁殖期には大きい声で独特のさえずりを行う。林の上部で明るくほがらかな大声でさえずり「キョロッキョロッ」などの2、3回の短い前奏に続いて、「キヨコキヨコ」などと複雑に繰り返し、時として他の鳥の鳴き声もその中に織り込み、日本の夏鳥で最も魅力的なさえずりを聞かせてくれる。
撮影は山梨県の河口湖フィールドセンター。