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2015年8月11日

<花鳥風月・179>クロツグミ(オス)

 クロツグミは夏鳥を代表する歌い手。全長23センチ。山地や丘陵地の森林に生息し、地上で跳ね歩きながらミミズや昆虫類を採食する。

 オス=写真=は頭から背、尾、翼が黒色で、上面あるいは背後から見ると黒色の鳥である。反面、腹は白く小さな黒色の斑点があり、嘴、足、アイリングが黄色く、コントラストが強い。

 オスは繁殖期には大きい声で独特のさえずりを行う。林の上部で明るくほがらかな大声でさえずり「キョロッキョロッ」などの2、3回の短い前奏に続いて、「キヨコキヨコ」などと複雑に繰り返し、時として他の鳥の鳴き声もその中に織り込み、日本の夏鳥で最も魅力的なさえずりを聞かせてくれる。

 撮影は山梨県の河口湖フィールドセンター。

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