コラム記事一覧へ

2015年4月 4日

【この1冊】『「稼げる男」と「稼げない男」の習慣』

デキル人の考え方・動き方を楽しく理解!

c150404.jpg著者・松本 利明
明日香出版社、定価1500円+税

 

 国内外のコンサルティング機関で20年以上、約300社の人事案件に関わり、累計5万人のリストラ、5000人の幹部候補選抜の現場に携わってきた著者が、人材を見分ける目利きのポイントを47項目にわたって整理している。求められているのは「今後も稼ぎ続ける人材」であって、必ずしも「今、稼いでいる人」ではないという企業側のニーズを踏まえ、「稼げる男」と「稼げない男」を対比させて記述する構成が抜群に面白い。

 「解決を目指すか、無駄に悩むか」「すぐやるか、後回しにするか」「ストレスを受け流すか、耐えるか」「成功から学べるか、失敗からしか学べないか」など、“それ、 あるある!”と共感を誘われる項目が多い一方、“あれ? もしかして自分は稼げない側か”と密かに焦りを覚える指摘も見つかり、そこがまた楽しい。

 突き詰めると「よりシンプルに、的確に、物事を考える力量の差」であり、一般読者には、①自分に合った稼ぐスキルを身につける、②稼ぎ続ける流儀(思考・行動・生活習慣)を持つ、という2点をアドバイスしている。

(久島豊樹/HRM Magazine より)

PAGETOP