東洋医学を美容に取り入れた医師による老化防止法
著者・福辻 鋭記
講談社+α新書、定価800円+税
著者は美容に東洋医学を取り入れ、一躍有名になった開業医。その医師が自らの診察経験を基に、最近急増して「新しい国民病」と言われている「脊柱管狭窄症」について解説した。
「脊柱管狭窄症」は、老化によって脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されることで発症する典型的な「老人病」。足腰の激しい痛みとしびれ、歩行障害、排尿・排便障害などが主な症状である。一般には「坐骨神経痛」と呼ばれるが、この病名の病気は存在しない。
本書は「脊柱菅狭窄症」に関するハウツー本であり、具体的なストレッチ法なども図で分かりやすく示されている。しかし、「実践本」でありながら、西洋医学と東洋医学の発想法・治療法の違いや、老化防止法など、一般的なこともわかりやすく解説しており、「脊柱管狭窄症」に興味がない人にも十分参考になる。その意味で、「腰痛」「老化」「加齢」などに不安を感じているすべての人に一読を勧めたい。 (酒)