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2012年11月27日

<特集・鎌倉の古寺と紅葉④・終>妙本寺(みょうほんじ)

静寂が支配する比企一族の館跡

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 鎌倉駅東口から徒歩で滑川を渡り、比企谷(ひきがやつ)の奥に向かう。紅葉に映える門=写真=をくぐると、広い境内と正面の大きな本堂(祖師堂)が目に入る。建物のうしろ三方はぐるりと山に囲まれ、緑の木々とのコントラストが美しい。

 寺伝では日蓮自身によって1260年(文応元年)に創建。その60年ほど前に起きた「比企の乱」で、北条氏に滅ぼされた比企一族の館跡だ。祖師堂に向かって右手の墓地に一族の墓がある。いわゆる観光寺ではないため、境内は静寂が支配している。 (おわり)

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