花の雲 鐘は上野か 浅草か (松尾芭蕉)
上野のお山のサクラは江戸初期、寛永寺の建立後に天海僧正が境内に桜の木を植えたのが始まりとされる。総面積約35万平方メートル園内一帯に、ソメイヨシノを中心に約1000本の桜が咲き誇る。
江戸時代は飲酒厳禁だったが、現代は花見宴会のメッカ。旧黒門跡から噴水広場にかけての緩い坂道を中心に、場所取りの新人社員が朝からシート上で頑張る姿も風物詩に。ぼんぼりにライトアップされた夜桜も見もの。3月下旬~4月上旬の「うえの桜まつり」期間中は、1日約30万人が訪れる。